彼女も旦那さんもインド系でヒンズー教の結婚式です。
場所はインド系が多いトリニダード島中部のチャグアナス。大通りから外れた郊外にある花嫁の家で開催されました。
私が着いた時は、殆ど人がいない状態で、予想通り1時間遅れでスタート。ゲストの約9割がインド系。インド系の音楽が流れる中、色とりどりのサリーを着た女性で溢れとても華やかな雰囲気。普段は洋服を着ているインド系の同僚のサリー姿は新鮮でした。一瞬別の国にいるような感覚を覚えました。一方、私は西欧風の体のラインが出るドレスを着ました。東アジア系が少なかったこともあって、かなり目立っていた感じです。
まず、新郎の乗った車を新婦の母親が迎え、外のテントの下で座りながらヒンズー教の僧侶に囲まれ、儀式を実施 。ヒンズー教に疎い私としては何をしているのか分からなかったのですが、これから花嫁を迎える準備なのでしょう。
私は結婚取得します
しばらくすると、会場内のステージ(?)に新婦が登場。黄色の衣装で顔は飾りで隠されています。同僚が目の前にいるのに気が付き、はにかみながら微笑んでいました。顔は隠れているとはいえ、かなり濃い目のメイクをしていることが分かります。元々目鼻立ちがくっきりした顔立ちなので、メイクが映えとても綺麗でした。
会場横の食堂では、ランチをサーブ。お昼の時間は特に決まっておらず、食べたい時に食べに行っていいようです。メニューはベジタリアンでカレーが中心。スプーンやフォークはなく、手で食べます。最初、私の周りの日本人は手で食べることに抵抗感を示していましたが、慣れてくると普通に食べていました。私自身は予想よりも辛くないなと思いながら食べていましたが、周りは「辛い」と汗をかきながら食べている状態でした(笑)。それでも、全員口をそろえて「おいしい」と言っていました。
コンスタンティンが死亡したか?
そして、開始から1時間ほど経った午後3時ごろ、ゲスト数はマックスとなりました。総勢200〜300名でしょうか。日本のようにゲスト数に制限があるわけでも、ゲストの管理を厳しくしているわけでもないので、それこそ知らない人が見に来てもバレない雰囲気。椅子はあっても、家族や親戚以外の席次は決まっていないので、どこでも座りたい放題。途中で立とうが移動しようがお構いなしです。
お色直しをした新婦が再登場すると、一斉にカメラのフラッシュがたかれました。今度は、ヒンズー教徒の花嫁の色である赤の衣装です。顔の飾りは外され、今度は顔がはっきり見えます。改めてあまりの綺麗さに見とれてしまいました(笑)。
新婦と新郎が並んで座った後、僧侶からのお話が開始。「結婚とは何か」に始まり、予め二人から聴取した「相手へのリクエスト事項」を読み上げ、それぞれに同意できるか求めていました。話は堅苦しいものではなく、かなり世俗化された内容で、時折ジョークも混じり、会場の笑いを誘っていました。基本的に英語ですが、何かを唱えるとき、歌う時はヒンディー語でした。
それからまた儀式の時間になり、僧侶や家族、親戚が二人にお米等をかけた後、二人がステージの周りを歩き、別の儀式をした後ステージの周りを歩く、このやり取りが5回以上続きました。二人がステージの周りを歩いている間、ステージに近い席の人々が黄色い花を二人に投げていました。キリスト教の結婚式のフラワーシャワーのようなものです。私はカメラ撮影に集中していたので見ているだけでしたが、上司や同僚は楽しそうにステージに花を投げ入れていました。
クライマックスは、二人が向き合いお互いを見つめ合いながら、誓いを立てた瞬間でしょうか。新婦が職場のパソコンのスクリーンセーバーやフェイスブックのプロフィール写真を二人のラブラブ写真にして� �て、かなり新郎にゾッコンなのは知っていましたが、二人が見つめ合う姿を見て改めて本当にお互いが好きなんだなと感じました。
その後も儀式は続き、あっという間に5時近くに。メインの儀式が終わり、段々ゲストの数が減ってきたため、私も会場を後にすることにしました。それにしても、3時間以上もかかるのですね・・・。二人はとても疲れていることでしょう。
初めての体験で一つ一つの儀式にどういう意味があるのか分からず仕舞いで、今となってはちゃんと予習すればよかったなと反省しています。とはいえ、ヒンズー教の結婚式に招待されることは滅多にないでしょうから、貴重な体験でした。
インドの場合は花嫁側が花婿の家に多額のお金を納めなくてはいけないことで知られていますが、トリニダードではそういった慣習はないようです。また、日本のようにご祝儀を出す必要もなく、贈り物のみとするのもよし、さらに、ご祝儀には相場というものは存在せず、それぞれが自分の渡したい額を包んでいるそうです。
私の場合は当日新婦の家族或いは親戚に渡そうと思っていましたが、バタバタしている感じだったので断念。� �婦が職場に復帰したら直接渡そうと思っています。
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